新型コロナウイルスと食べ放題

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　武漢で発生した新型コロナウイルスの影響で食べ放題店が大きな影響を受けています。もちろん、飲食店全般に甚大な被害があるのですが、食べ放題店の特性上、飲食店の中でも最も大きな影響を受けていると言えるでしょう。

 

　先日もすたみな太郎が営業自粛の後、大量に店舗を閉鎖するというニュースが話題になりました。このサイトでも取材した、すたみな太郎八王子堀之内店 、すたみな太郎小平小川町店 も営業自粛後そのまま閉店となってしまいました。

 

 

　ビュッフェ形式の食べ放題は、料理を置いてある台などの前に不特定多数の客が代わる代わる訪れ、話しながら料理をよそったり、ひどい時には咳やくしゃみをしたり、また、子どもが料理を手で触ったりということが起きてしまうことがあります。さらにそうしたことがなくても、不特定多数の人が共通のトングを素手で使用したりという問題もあります。

 

　このサイトを読んでくれている皆さんはご存じだと思いますが、元々管理人は今回の新型コロナウイルス騒動が起きる前から、上記の問題（料理の前で騒ぐ、子どもがいたずらする、トングを不特定多数が素手触るなど）が気になっており、ビュッフェ形式の食べ放題店には必ず開店と同時に入店、一番乗りして他の多くのお客さんが来店する前に食事を終了して退店ということを習慣にしておりました。

 

　もちろん、完璧にそれができるわけではありませんが、少なくとも開店と同時に入店することによって数人とトングを共有するぐらいでリスクは一般のお客さんよりはかなり低く抑えてきたとは思っています。

 

　同じことはパン屋さんなどにも言えます。美味しそうに陳列されたパンは食欲をそそるものですが、子供などが手に取って戻したり、ぺたぺた触ったりしているのを見ると棚の下の方に陳列されたパンには手を中々伸ばしづらくはなります。

 

　親の問題ではあるのですが、そもそもビュッフェ形式の食べ放題店は庶民的な価格の所が多く、そうした安い食べ放題店にはあまりお金持ちの上品な家庭が訪れることはなく、つまり私を含めて貧乏人が多く来るので必然子どもが騒いでも放っておく親の割合が高いのです。

 

　もちろん、全ての金持ちはモラルやマナーが完璧で、全ての貧乏人はみんなダメというわけではありません。しかし、若い頃から食べ放題店を回り続けている私の経験上、高いお店に来ている裕福な家庭は子供が少しでも騒ぐときちんと注意することが多いのに対し、経済的に余裕がなさそうな家庭は親もうるさく騒いだり、山ほど皿によそって食べ残したり、子どもが走り回っても注意しないということが、本当によく起こるのです。

 

　私自身お金持ちではないので貧乏をけなすのは自分自信をけなすようであまり気分が良くないのですが、事実は事実として受け入れています。そのため、開店と同時に入店というスタイルを採っていたのです。

 

　さて、ビュッフェ形式ではなく、オーダーバイキング形式の食べ放題についてはどうでしょうか。これについては、普通の飲食店に行くのと全く変わらないので、私は新型コロナウイルスは関係ないという立場でした。

 

　しかし、私の居住地は東京です。先週、東京都知事が外出自粛を要請しました（これを書いているのは令和２年３月３１日です）。また、このサイトは東京の多摩地区の食べ放題店をレポートするサイトです。

 

　都知事の要請を無視して外出するということは私には出来ません。このサイトの取材は不要不急に当たるとは言えませんので。

 

　食べ放題だけでなく、美味しいものを食べるのが趣味で、普段から外食が大好きな私でさえ外食を控えている現状を考えると、飲食店経営の方々の苦しみは如何ばかりか。

 

　私にも何人も飲食店を経営している友人がいます。彼らのお店に行ってあげたいと強く思うのに行ってあげられないのはとても心苦しいです。また、「お店は大丈夫？」などと連絡するのも控えております。なんの助力もしてあげられないのに、そんなことを聞かれても友人も不快だろうと思います。

 

　早くこの新型コロナウイルスが落ち着き、また楽しく食べ放題のお店に取材に行けることを、また、食べ放題のお店だけでなく、今大変な思いをしている飲食店の方々も、先が見えないこの新型コロナウイルス問題の現状が収束するまでなんとか耐えられることを強く、強く祈っております。